英国の通信労働組合(CWU)は2日、郵便大手ロイヤル・メールの組合員11万5,000人が追加ストライキを実施すると発表した。16日午後0時半から17日午後0時半までの24時間を予定しており、郵便配達に影響が生じる可能性が高い。
CWUはかねてロイヤル・メールに賃上げと労働条件の改善を求めており、同労組に加入する従業員は昨年8月以降、クリスマス前の繁忙期を含めて通算18日間にわたりストを実施している。ロイヤル・メールは昨年10月末、日曜勤務や始業時間の変更などを条件に、向こう2年間で計9%の昇給を盛り込んだ新たな条件を提示したが、CWUは賃上げ幅がインフレ率を下回ることなどから、これを拒否している。
CWUは今回のストを呼びかけた理由について、「ロイヤル・メールが合意のないまま全国の事務職の勤務体系を巡る変更に着手したため」と説明。この変更は地域レベルでのCWUの交渉権を排除するもので、事実上、同労組の認定取り消しにつながると反発している。
ロイヤル・メールの親会社インターナショナル・ディストリビューションズ・サービシズ(IDS)は先に、一連の従業員ストによる営業損失が2億ポンドに上ると明らかにしている。[労務]
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