• 印刷する

乗用車生産、2022年は10%減 半導体不足続き過去66年で最低

自動車製造取引業者協会(SMMT)は26日、2022年の英国の乗用車生産台数が77万5,014台となり、前年比9.8%減少したと発表した。世界的な半導体不足や主要工場での減産などが響き、過去66年で最低を記録した。SMMTは、今年は部品の供給問題が緩和され、生産台数は15%増加するとの見通しを示している。

マイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は今回の結果について、「22年が自動車産業にとっていかに厳しい年となったかを物語っている」とコメント。一方、電気自動車(EV)の生産が過去最多となったとし、今後の成長にはバッテリー生産の拡大とEV転換の推進が不可欠であると指摘した。

■メーカー別は日産除き不振

22年の生産台数のうち、国内向けは16万8,176台と9.4%増加。全体の約8割を占める輸出向けは14%減って60万6,838台だった。

輸出先別では、全体の57.6%を占めるEU向けが10%縮小。2番目に大きな市場の米国(シェアは13.3%)は31.6%、中国(同8.7%)は8.3%それぞれ落ち込んだ。一方、日本(同2.9%)は5.7%上向いている。

メーカー別では、インドの自動車大手タタ・モーターズ傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)が8.1%減少。欧米自動車大手ステランティス傘下のボクソールは70.3%縮小している。ドイツの高級車BMW傘下のミニは0.3%のマイナスだった。日系メーカーでは、トヨタ自動車が19.2%落ち込んだ。一方、日産は16.5%増えている。

12月に限ると、乗用車生産台数は全体で1年前から17.9%減少し5万1,168台。国内向けは25%、輸出向けは15.4%それぞれ縮小した。


関連国・地域: 英国
関連業種: 自動車・二輪車マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

英、就労ビザ新規制を発表 「移民制度の完全なリセット」(07/03)

金融サンタンデール、TSB買収で合意(07/03)

下院、社会福祉改革案を可決=内容は骨抜き(07/03)

スペクトリス、KKRの買収提案受け入れ(07/03)

投資オークリー、文具スマイソンなどを買収(07/03)

住宅ローン承認件数、5月は増加(07/03)

小型ボートで英到着の移民、過去最多に(07/03)

送ガス・送電網への投資承認 エネ当局、総額242億ポンド(07/02)

可処分所得、2年ぶり落ち込み=1%減少(07/02)

化粧品ロレアル、英同業カラーワウを買収(07/02)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン