住宅金融大手ネーションワイド・ ビルディング・ソサエティーが5月31日発表した5月の全国平均住宅価格指数(1993年第1四半期=100、季節調整済み)は327.8ポイントとなり、前月比で0.3%上昇した。1次取得者向け土地印紙税の免税措置が終了した影響で4月は2カ月連続で大きく下落していたが、今回持ち直した。
ブレの少ない3カ月ベースで見ると、3~5月は前の3カ月から0.9%下落。1年前と比べると0.7%落ち込んでいる。全国平均住宅価格(季節調整前)は16万6,022ポンドだった。
ネーションワイドの首席エコノミスト、ロバート・ガードナー氏は、統計を開始した1952年がエリザベス女王の即位と重なることから、「当行の住宅価格指数は重要な節目に立った」と述べた。その間、住宅価格が88倍近くに上昇した一方、小売価格は25倍にとどまっていると指摘している。また今回の結果については、英国経済がリセッション(景気後退)入りしたにもかかわらず「安定した傾向が維持された」としている。
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