英国の小売大手マークス・アンド・スペンサー(M&S)は16日、2023/24年度に英国全土で20店舗を開設すると発表した。4億8,000万ポンドを投資する。 3,400人以上の新規雇用が創出される見通し。
新店舗のうち、衣料品や家庭用品、食品などを販売する「フルライン」店舗は8店開設する。このうち、リーズとリバプールで今夏、マンチェスターで今秋、バーミンガムとサロックでは年末までに、それぞれ店舗を移転して新たにオープンする。これら5店舗は、21年に経営破綻した大手百貨店デベナムズの跡地に建てられる。このほか、食料品に特化した店舗も今年、全土に12店を出店する。
スチュアート・メイチン最高経営責任者(CEO)は「実店舗はM&Sのオムニチャネル化の中核を成すもので、現在の顧客の買い物傾向において競争優位性を提供するもの」と述べた。
M&Sはまた、直営店への投資に加えて、フランチャイズ店を拡大し利便性を高める計画とした。同社は石油BPやコーヒーチェーン「コスタ」と提携している。
同社は昨年10月、「ストア・ローテーション・プログラム」と呼ぶ5カ年の店舗計画を加速させ、25/26年度までの3年以内に実現させることを目指すと発表。計画では、「フルライン」店舗を現在の247店から180店に減らす。一方、食料品専門の小型店「シンプリー・フード」を104店増やし、420店にする予定。
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