エブリシング・エブリウェアの元最高経営責任者(CEO)トム・アレクサンダー氏がプライベートエクイティ(PE)企業と組んで、同社の買収を検討しているもようだ。フィナンシャルタイムズが15日伝えた。
それによると、アレクサンダー氏はPEの後ろ盾を得るため、2月から英エイパックス(Apax)・パートナーズや米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)などと交渉を開始。エブリシング・エブリウェアへの提示額は80億ユーロに上る可能性もある。
エブリシング・エブリウェアはドイツテレコム子会社Tモバイルとフランステレコム子会社オレンジの合弁事業で、携帯電話サービスで英最大手。アレクサンダー氏はオレンジのCEOとして、合弁設立を主導した。同氏は既に、両社に買収を打診したとされるが、大規模な取引のため交渉には時間を要する上、現在の市況では十分な資金を調達できるかは依然として不透明だという。一方で、第4世代(4G)携帯電話サービスのインフラ整備で出費がかさんでいる上、既存事業での利益確保が難しくなっていることから、両社が提案を受け入れるとの見方もある。
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