ドイツ連邦ネットワーク庁(BNetzA)は6日、2022年の天然ガス輸入量が1,449テラワット時となり、前年比12.3%減少したと発表した。ウクライナ侵攻を受け、ロシアからの供給は減少。これに代わり、ノルウェーが輸入先のトップに躍り出た。
22年のガス輸入量のうちロシアが占める割合は22%と、21年の52%から大きく低下。一方、ノルウェーは33%に上がった。このほか、オランダやベルギーがロシアからの供給減の一部を補っている。
輸出については、輸入量の減少や他国での需要減を受け縮小。21年の749テラワット時から、501テラワット時に落ち込んだ。
一方、国内消費量は14%減少。平均気温が過去4年間と比べ1.1度高かったことが節減につながった。現在のガス貯蔵量は90.72%で、昨年2月にBNetzAが危機的と判断した40%を大きく上回っている。
ロシアは22年、同国とドイツをバルト海経由で結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム1」経由のガス供給を段階的に削減。同年9月には同パイプラインのオイル漏れを理由に稼働を停止した。
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