英国の通信大手BTグループは16日、多国籍企業などに通信・IT(情報技術)サービスを提供するグローバル部門と法人部門を統合し、企業間取引(BtoB)の「BTビジネス」を立ち上げると発表した。2025年度末までに年間1億ポンド以上のコスト削減を見込む。
BTは部門統合により、民間および公共部門の顧客向けに単一のインターフェースを構築し、グローバル部門と法人部門の重複を排除する。また、管理職やサポート業務、商品ポートフォリオ、システムの統合と合理化を通じ、コストを削減する計画だ。
新部門のトップには、来年1月にグローバル部門のバス・バーガー最高経営責任者(CEO)が就任する。
今回の統合により、BTの事業構成は今後、個人顧客を扱うコンシューマー部門、ローカルループ(加入者宅と最寄りの電話交換局を接続する末端回線)の運営を担当するオープンリーチ部門、BTビジネス部門の3部門となる。
BTの法人部門は英国市場で30%のシェアを握り、同社の収益の約25%を占める。ただ過去数四半期は業績が振るわず、今年度上半期(4~9月)のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益、特別損益除く)は前年同期比で23%縮小。グローバル部門も5%落ち込んでいた。
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