• 印刷する

独のガス消費量、寒波で急増 過去1週間で14%増=当局が警鐘

ドイツ連邦ネットワーク庁(BNetzA)は12日、寒波到来で暖房需要が高まる中、省エネのペースが落ち込んでおり、このままではガス不足に陥る可能性があるとの見方を示した。政府はこれを回避するため、国内全体の消費量を20%削減することを目指しているが、直近1週間のガス消費量は、例年から13%しか減っていないという。

同庁によると、ガス消費量は前の1週間と比べて14%増と急激に増えた。気温が例年を摂氏0.7度下回り、暖房需要が高まったためとみられる。

ターゲスシュピーゲルによると、同庁のクラウス・ミュラー長官は「これが一時的なものなら心配はないが、向こう数日は寒さが続く見込みだ」とし、「ガスの節約を怠らず、冬を通じて努力を続ける必要がある」と話している。

気象庁によると、今冬は例年より寒さが厳しくなる可能性が高い。同長官によると、気温がマイナス10度まで下がると、ガス消費量が一気に跳ね上がる。

なお、ガスの備蓄率は今のところ95%と安定している。ドイツでは現在、ロシアからのパイプライン経由のガスに代わり、ノルウェーやオランダ、フランスから液化天然ガス(LNG)を輸入するため、3カ所で浮体式LNGターミナルの設置が進められている。ただ、これらの工事も寒波の影響で遅れているという。


関連国・地域: ドイツ
関連業種: 天然資源電力・ガス・水道マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

経済刺激策、7月上旬までに 初の与党協議、60項目で合意(05/30)

RIC、独シーメンスと再生エネ推進で協業(05/30)

独、ウクライナの長距離兵器生産を支援(05/30)

ラインメタル、ノキアと独軍の通信網開発へ(05/30)

欧州北部の主要港、船舶が遅延=関税影響か(05/30)

自動車大手3社、関税緩和へ米と協議(05/30)

電力RWE、仮想蓄電池サービス開始(05/30)

がん治療薬開発のITM、2.6億ドル調達(05/30)

独NRW州首相、五輪招致へ構想提示(05/30)

テレコム、AIデータセンター建設へ協議(05/29)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン