英国の全国鉄道・海運・運輸労働組合(RMT)は5日、同国の鉄道インフラを管理するネットワーク・レールおよび鉄道運行会社14社の組合員が、24~27日にストライキを実施すると発表した。経営側との賃上げ交渉が決裂したため。クリスマスの週末に重なる実力行使により、大きな混乱が予想される。RMTは、クリスマス前と年明けにもストを予定している。
このストは、24日午後6時~27日午前6時にかけて行われる予定。実施を巡る組合員の投票は、12日正午に締め切られる。同労組のミック・リンチ事務局長は「問題の解決に向けた協議は続けるが、運行会社と政府が組合員に不利益をもたらすような圧力には屈しない」と述べている。
RMTは併せて、18日~来年1月2日までの日程で計画していた時間外労働の禁止については取りやめると明かした。
鉄道運行会社を代表する鉄道業界団体レール・デリバリー・グループ(RDG)は先に、2022と23年にそれぞれ4%賃上げし、24年4月まで強制解雇を行わないことを提案。しかし、RMTは4日、長期的な雇用の安定や適切な賃上げ、労働条件の保護を確実にするための要件が全く満たされていないとして、これを拒否している。
同労組の組合員4万人超は、12月13~14日、16~17日、来年1月3~4日、6~7日にもそれぞれ48時間ストを予定する。[労務]
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