ドイツの天然ガス輸入コストが、1~9月に前年同期比2.9倍に拡大したことが分かった。一方、輸入量は27%減少しており、ロシアのウクライナ侵攻や欧米諸国の対露制裁の影響が見られている。ドイツ連邦経済技術省傘下の連邦経済・輸出管理庁(BAFA)が公表した最新データで、こうした現状が明らかになった。
1~9月の天然ガス輸入額は579億ユーロと、前年同期の199億ユーロを大きく上回った。半面、同期間の輸入量は279万884テラジュール(TJ)と、1年前の382万4,499TJから減少している。
9月の天然ガスの国際取引価格は、TJ当たり3万5,626.84ユーロで、前月比13.6%低下。前年同月比では4.6倍に上昇している。
ドイツは他の欧州諸国よりもロシア産ガスへの依存が大きく、その大半はロシアとドイツをバルト海経由で結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム1」経由で供給されていた。
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