英国の鉄鋼会社リバティ・スチール・グループは15日、債務再編を巡り主要債権者と大筋合意したと発表した。これにより、債権者側が申し立てた同社の清算手続きは停止される。
今回リバティと合意に至ったのは、経営破綻した英金融サービス企業グリーンシル・キャピタルとその傘下の独グリーンシル・バンク、スイスの金融大手クレディ・スイス。フィナンシャル・タイムズによると、債権者側は債務額の最大55%を回収するとみられるが、これを大きく下回るとの見方もあるという。
一方、リバティの欧州事業の債務再編を巡っては、グリーンシル・バンクとの交渉が続いている。両社は6月、債務返済を最長で今年末まで据え置くことで合意した。
リバティの親会社で富豪サンジーブ・グプタ氏が率いるGFGアライアンスは、昨年3月に主な資金調達先だったグリーンシル・キャピタルが破綻したことを受け、債務再編を余儀なくされた。GFGは、グリーンシル・キャピタルとグリーンシル・バンクから計50億ドルの融資を受けている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。