自動車製造取引業者協会(SMMT)は4日、10月の英国の新車登録台数が13万4,344台となり、前年同月比26.4%増加したと発表した。電動車が好調で、9月の4.6%増から伸びが大幅に加速した。
10月は法人向けが2.1倍に拡大。フリート向けは47.4%、個人向けは7.4%それぞれ増えた。
燃料別ではガソリン車が17.8%増加した半面、ディーゼル車は9.7%落ちこんだ。代替燃料車(AFV)のうち、ハイブリッド車(HV)は81.7%拡大。電気自動車(EV)は23.4%、プラグインハイブリッド車(PHV)は6.2%それぞれ増えた。マイルドハイブリッドシステム搭載車では、ガソリン車が59.5%、ディーゼル車は21.4%伸びている。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車はインドのタタ・モーターズが展開するジャガーが38%減の375台、姉妹ブランドのランドローバーは2倍の3,275台。欧米ステランティス傘下のボクソールは26.4%増の7,710台だった。
外国勢を見ると、米フォードは94.7%増の1万3,295台と最多。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は、VWブランドが41.5%増の1万2,804台、傘下のアウディは49%増の1万193台だった。BMWは18.3%増の9,199台、メルセデス・ベンツは12.2%減の6,022台となっている。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が62.9%増の8,341台。日産自動車は39.5%増の6,817台だった。ホンダは37.8%増の2,245台、マツダは64.8%増の2,179台、スズキは21.4%減の1,001台、SUBARU(スバル)は29.2%増の168台だった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は今回の結果について、伸びが小さかった2021年と比較すると非常に好ましい記録となったとしつつも、新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴う供給不足によるダメージを補うには依然として不十分だと指摘。来年については改善は可能でE∨の成長継続が見込めるが、二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロとする「ネットゼロ」の達成には、さらなる成長と購買意欲の促進が必要だとしている。
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