英国の携帯電話サービス大手ボーダフォンは17日、欧州の通信大手アルティス・ヨーロッパと折半出資で、ドイツで光ファイバー網を手がける新会社ファイバーコー(FibreCo)を設立すると発表した。投資額は70億ユーロに上る。
ファイバーコーは、向こう6年間で最大700万戸をFTTH(ファイバ・トゥ・ザ・ホーム、各家庭への光ファイバー引き込み回線)に接続する計画。ボーダフォンはドイツで既に次世代ブロードバンド網を展開しており、ファイバーコーのネットワークの8割はこのボーダフォンの通信インフラをアップグレードする形を予定するが、残り2割は新たな区域に進出する。また、新たなFTTH網は他の通信事業者向けの卸売でも提供する。
新会社は来年前半には設立手続きが完了する見込みで、アルティスは今回の取引に絡み、ボーダフォンに最大12億ユーロを現金で支払う。うち1億2,000万ユーロは合弁会社の設立時、4億8,700万ユーロはFTTHの構築過程で段階的に支払い、残り5億9,500万ユーロは合弁会社の業績に応じて上乗せする取り決めだ。
ボーダフォンがドイツで展開する次世代ブロードバンド網は最大通信速度が1ギガビット毎秒(1Gbps)で、2,400万戸以上をカバーをしている。
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