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検察庁、パイプラインのガス漏れで捜査開始

ロシア産天然ガスを欧州に輸送するパイプライン「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」で複数の損傷によるガス漏れが発生した事件を巡り、ドイツ連邦検察庁は10日、パイプラインの爆破の疑いについて捜査を開始すると発表した。デンマークとスウェーデンも同様に事件を調べている。ドイチェ・ウェレが伝えた。

連邦検察庁は、パイプラインに対する破壊工作と意図的な爆破の疑いがあるとして、証拠の収集に当たる。同庁報道官は、「2本のパイプラインが少なくとも2回の爆破により故意に破壊された十分な事実上の証拠がある」と説明。ただし、迅速に結果が出ることは期待できないという。

連邦検察庁は、通常はテロなど国家の安全保障に関わる事件の捜査を担う。今回の捜査については、「エネルギー供給に対する攻撃はドイツ内外での安全保障に影響を与える可能性があるため」としている。ブッシュマン司法相は、パイプライン漏えいの背後にいる可能性のある人物を調べるため、各国当局と連携して取り組むと表明している。

こうした中、スウェーデンのアンデション首相は10日、調査結果をロシア当局と共有しない方針を明らかにした。調査結果は機密事項であることが理由という。ロシアは調査への関与を求めていたが、ロシアが調査に加わることも拒否している。ただし、調査終了後にロシア側が独自に調査することは阻止しないとしている。


関連国・地域: ドイツスウェーデンデンマークロシア
関連業種: 天然資源政治社会・事件

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