自動車製造取引業者協会(SMMT)は5日、9月の英国の新車登録台数が22万5,269台となり、前年同月比4.6%増加したと発表した。ナンバープレートの年度切り替えが寄与し、前月の1.2%増から伸びが加速した。
9月は法人向けが70.5%拡大。フリート向けは12.5%増えた。半面、個人向けは3.6%減少した。燃料別ではガソリン車は2.8%、ディーゼル車は3.1%それぞれ減った。代替燃料車(AFV)のうち、バッテリー式電気自動車(BEV)とハイブリッド車(HV)は共に16.5%増加。一方、プラグインハイブリッド車(PHV)は11.5%落ち込んだ。マイルドハイブリッドシステム搭載車では、ガソリン車は28.8%増加。ディーゼル車は25%減った。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車はインドのタタ・モーターズが展開するジャガーが13.5%減の1,595台、姉妹ブランドのランドローバーは10.8%減の4,775台。欧米ステランティス傘下のボクソールは8.9%減の9,673台だった。
外国勢を見ると、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は、VWブランドが15.6%増の1万8,996台、傘下のアウディは3.5%増の1万2,756台だった。BMWは14.6%減の1万3,443台。米フォードは92.2%増の2万735台となった。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が9.7%減の1万5,298台。日産自動車は48.9%増の1万4,710台だった。マツダは3%増の4,637台、ホンダは30.4%減の3,750台、スズキは33%減の2,071台、SUBARU(スバル)は62.7%減の232台となった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は今回の結果について、国内のEV登録台数が100万台を突破し、ゼロエミッション化へ重要な一歩となったとコメント。一方、EVが全体に占める割合はいまだ小さいため、環境目標の達成に向けてさらなる促進が必要とした。また、継続的なサプライチェーン(調達・供給網)の混乱により市場は依然弱いと指摘。長期的な回復には、消費者信頼感の向上や経済の安定化が必須であるとした。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。