英小売協会(BRC)は9日、4月の小売売上高が既存店ベースで前年同月比3.3%減少したと発表した。記録的悪天候による衣料品や履物の不振が主因で、新規店舗を含めた全体でも1%減少し、6.9%増えた1年前からマイナスに転じた。
ブレの少ない3カ月ベースで見ると、2~4月の小売売上高は既存店ベースで前年同期比0.6%減少。食品は0.6%増えたが、非食品は1.6%減った。
BRCのスティーブン・ロバートソン会長は、「4月の悪天候により消費者は夏服やアウトドア用品の消費意欲を失った。昨年はロイヤルウエディングやそれに伴う休日の増加が消費を後押しした。長引く不況に伴い消費者は家計のやりくりに苦労しており、必需品以外は財布のひもが固い」と述べた。
また、BRCと共同でこの調査を実施している大手会計事務所KPMGの小売部門トップ、ヘレン・ディキンソン氏は「5月の結果は4月よりも改善する」と予想している。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。