• 印刷する

伊総選挙、右派連合が勝利 メローニ氏が初の女性首相就任へ

イタリアで25日、総選挙の投開票が行われ、極右政党「イタリアの同胞」率いる右派連合が上下両院で過半数を確保する見通しとなった。第1党に躍り出た同党のメローニ党首は26日、勝利を宣言。イタリア初の女性首相に就任する公算が大きくなった。

途中集計の結果では、「イタリアの同胞」の得票率が26%を超え、2018年の前回選挙の4%から大きく支持を伸ばした。右派連合ではこのほか、サルビーニ書記長率いる右派「同盟」が9%弱、ベルルスコーニ元首相の中道右派「フォルツァ・イタリア」が約8%の票を獲得。イタリアの世論調査会社ユートレンド(YouTrend)は、これら3党を含む右派連合が、下院(定数400)で235議席、上院(定数200)で115議席をそれぞれ獲得すると予想している。

一方、中道左派連合をまとめる民主党の得票率は約19%で、左派政党「五つ星運動」は15%強だった。なお、投票率は64%弱と、過去最低だった前回選挙の73%を大きく下回った。

「イタリアの同胞」は、ファシズム指導者ムッソリーニの支持者によるネオ・ファシズム運動の流れをくむ。今回の選挙を受け、第2次世界大戦以降で初めて、極右政党が率いる政権が誕生する見通しとなった。

メローニ氏はこれまで、反移民、反LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の姿勢を示してきたが、選挙戦ではウクライナ支援を強調し、欧州連合(EU)に懐疑的な態度も和らげた。選挙後の勝利宣言でも、「全ての国民のため、分断より団結に焦点を当てる」として一体化を目指すことを強調している。


関連国・地域: イタリア
関連業種: 政治

その他記事

すべての文頭を開く

伊、EU域外50万人に就労許可へ=28年まで(07/02)

フランス国鉄、パリ―ミラノ間運休=数日間(07/02)

イタリア製造業景況感、6月は改善(07/01)

カンパリ、2ブランドを国内競合に売却(06/30)

フランス、航空管制官がスト=7月3~4日(06/30)

イタリア、鉄道がゼネスト=7月7~8日(06/26)

金融モンテ・パスキの買収案、ECBが承認(06/26)

化学ノバモントに制裁金=レジ袋の生産独占(06/25)

スロベニア、水素行動計画の作成に向け公募(06/25)

石油エニ、再生エネ子会社の株式20%売却(06/25)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン