英国の鉄道運転士労働組合(ASLEF)は、鉄道12社の運転士に対し10月1日と5日にストライキを行うよう呼びかけているもようだ。同労組はエリザベス女王の死去を受け、9月15日に予定されていたストを中止したが、7月末以降で3度目となる実力行使に踏み切る。ロンドン・ノース・イースタン・レールウェイ(LNER)のデイビッド・ホーン社長の話を元に、BBC電子版などが伝えた。
ホーン氏によると、16日にASLEFからスト実施について通達があったという。ただ、同労組や運輸省などは声明を出していない。実施されれば、10月2~5日にバーミンガムで開催される与党・保守党の党大会や、2日のロンドンマラソンなどに影響が出る見込み。
スト参加が予想されるのは、LNERの他に、アバンティ(Avanti)・ウエストコースト、チルターン・レールウェイズ、クロスカントリー、グレーター・アングリア、グレートウエスタン鉄道(GWR)、ハル・トレインズ、地上鉄道網ロンドン・オーバーグラウンド(LO)、ノーザン・トレインズ、サウスイースタン鉄道、トランスペナイン(TransPennine)・エクスプレス(TPE)、ウエストミッドランズ・トレインズ(WMT)の組合員。
ASLEFには、イングランドとスコットランド、ウェールズの鉄道運転士の96%が所属する。同労組はかねて、インフレ加速に見合った賃上げを要求している。労使交渉は長期にわたっているが、妥結の見通しは立っていない。[労務]
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