• 印刷する

独北西部で水素列車の本格運行開始=世界初

フランスの重電大手アルストムは24日、ドイツ北西部ニーダーザクセン州ブレーマーフェルデ(Bremervoerde)で水素列車の本格運行を開始したと発表した。動力が水素燃料電池(FC)の車両のみで運行される路線は世界で初めてで、二酸化炭素(CO2)排出量ゼロの旅客輸送が実現する。

アルストムは2013年に水素列車の開発に着手。18年9月にFC車両「コラディア・アイリント」の実証試験を始めたが、これを本格運用に切り替える格好だ。

コラディア・アイリントの航続距離は1,000キロメートルで、1回の充填(じゅうてん)で終日運行が可能。試験運転時は時速100キロメートル前後で走行していた。

FC車両はタンクに充填した水素と空気中の酸素の化学反応で発電した電力で走行するため、未電化の鉄道網でも電気車両による運行が可能となる。

なお、ブレーマーフェルデではコラディア・アイリント14編成が導入される。アルストムは他にも、FC車両の納入契約を3件結んでいる。フランクフルト都市圏の路線にコラディア・アイリント27編成を納品するほか、イタリア北部ロンバルディア州には別モデルの「コラディア・ストリーム」を最大14編成、フランスでは4地域に「コラディア・ポリバレント」12編成をそれぞれ供給する予定だ。[環境ニュース]


関連国・地域: ドイツフランス
関連業種: その他製造運輸マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

メルツ氏、総選挙勝利に自信 ショルツ氏に「奇跡は起きない」(02/21)

メルセデス、通期は31%減益=コスト策発表(02/21)

自動車部品ボッシュ、SOFC事業から撤退(02/21)

欧州委、半導体工場への政府補助金を承認(02/21)

ベルリンの公共交通機関、48時間スト突入(02/21)

代替肉キンダ、300万ユーロ調達(02/21)

生産者物価、1月は0.5%上昇(02/21)

独の電気代は「高すぎる」 AfD党首、原発回帰訴え(02/20)

タイヤのコンチ、R&D職を3千人削減(02/20)

6州の交通機関、21日にスト=賃上げへ圧力(02/20)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン