自動車製造取引業者協会(SMMT)は25日、7月の英国の乗用車生産台数が5万8,043台となり、前年同月比8.6%増加したと発表した。3カ月連続で拡大したが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の2019年同月比では46.4%減少している。
全体の80%を占める輸出向けは前年同月から2.8%増の4万6,460台。国内向けは40.7%増の1万1,583台だった。
1~7月の累計生産台数は全体で16.5%減の46万1,174台。うち輸出向けは21.3%減の36万3,223台で、国内向けは7.6%増の9万7,951台だった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は今回の結果を受け、3カ月連続の生産拡大は「サプライチェーン(調達・供給網)の混乱が緩和されつつあるとの希望を与えるものだ」とコメント。一方で、エネルギー価格の上昇など他の課題は残されたままで、ゼロエミッション車(ZEV)の生産促進に必要な投資を誘致するためには、これらコストの軽減と競争力を高める緊急措置が必要だと強調した。
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