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英最大コンテナ港でスト開始 8億ドル相当の取引に影響も

イングランド東部フェリックストウ(Felixstowe)港の従業員が21日、8日間のストライキを開始した。過去30年超で初めてストに踏み切った格好で、同港で働く約2,550人のうち1,900人以上が参加。フェリックストウ港は英国内最大のコンテナ輸送拠点で、8億ドル超相当の貿易取引に影響が及ぶ可能性がある。

今回のストは、賃上げ交渉の決裂を受けたもの。労働組合ユナイトの組合員であるクレーン運転士や機械操作員、港湾荷役作業員らが参加している。

同港は国内コンテナ輸送の48%を取り扱っており、リスク管理ソリューションを手がける英ラッセルは、ストにより8億ドル以上の取引に混乱が生じると推計。中でも衣料品と電子部品の輸送に大きな影響が出るとしている。一方、英国の物流業界団体ロジスティクスUKによると、小売り向け貨物の多くはイングランド南東部のドーバー港を経由するため、消費者に大きな影響が及ぶ可能性は低いという。

フェリックストウ港によると、同港は実質的に8.1~9.1%の賃上げに相当する、7%の賃上げと500ポンドの一時金支給を提案。事務員とエンジニアら500人を代表する労組は、同様の提案を受け入れたという。

一方、ユナイトは、フェリックストウ港が従業員より利益と配当を優先し、親会社である香港のコングロマリット(複合企業)CKハチソンに毎年数千万ポンドが流れていると改めて批判。10%の賃上げを呼びかけている。[労務]


関連国・地域: 英国
関連業種: 運輸雇用・労務

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