ドイツのルフトハンザ航空は4日、地上職員の賃上げを巡り、同国の統一サービス産業労組ヴェルディ(Ver.di)と合意に至ったと発表した。今年は月給に200ユーロを上乗せし、来年1月に2.5%、7月にさらに2.5%引き上げる。同社の地上職員は先に、賃金交渉の難航を受けストライキを実施。ルフトハンザはこれにより、フランクフルトとミュンヘン発着のほぼ全便に当たる1,000便以上を欠航せざるを得なかった。
ヴェルディは、同社の地上業務に携わる約2万人を代表。これには貨物部門ルフトハンザ・カーゴや、航空機整備を手がけるルフトハンザ・テクニック(Technik)の従業員も含まれる。
ルフトハンザとヴェルディは今回、3度目の交渉でようやく妥結に至った。協定の有効期間は18カ月で、今年7月分の給与から200ユーロ上乗せされる。ヴェルディは当初、9.5%の賃上げを要求していた。
ルフトハンザは、パイロットおよび客室乗務員とも協議を続けており、合意に前向きな姿勢を示している。同社のパイロット労組(VC)は先に、ストライキの是非を問う投票で97.6%が実施を支持したと発表。これにより、交渉が決裂した場合は実力行使に出ることが可能となった。[労務]
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