• 印刷する

英中銀、0.5%の大幅利上げ インフレ加速で27年ぶり

英中銀イングランド銀行は4日、3日に開いた金融政策委員会(MPC)で政策金利を0.5ポイント引き上げ、過去14年弱で最高の1.75%とすることを決めたと発表した。利上げは6会合連続。インフレが一段と加速する中、1995年以降で最も大幅な利上げに踏み切った。中銀はインフレ率が年内に13%超に達する一方、国内経済は第4四半期(10~12月)にリセッション(景気後退)入りすると予測している。

議事録によると、今回の利上げは金融政策委員9人のうち8人が支持。シルバナ・テンレイロ委員のみは、利上げ幅を0.25ポイントにとどめることを主張した。

英国の6月のインフレ率は9.4%と前月から0.3ポイント加速し、1982年2月以降で最高を記録。中銀が目標とする2%を大きく超過し続けている。

中銀は今後のインフレ率について、ロシアによるガス供給制限を受けたガス卸売価格の高騰を背景に、従来予想を上回るペースで加速すると予想し、第4四半期には13%超に達すると見込んでいる。インフレ率は2023年を通じて極めて高水準で推移し、2年後に目標の2%に落ち着くとみている。

中銀は、インフレ圧力がさらに長引く兆候が見られれば、必要に応じて「力強い措置を取る」との方針を改めて示した。

国内経済については、エネルギー価格高騰を受けた実質所得の減少や、人手や物資の不足による生産の制約を背景に、従来予想をやや上回るペースで減速していると指摘。第4四半期には景気後退に陥ると予想している。


関連国・地域: 英国
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

英、インフラに7250億ポンド 道路・学校・住宅など=今後10年で(06/20)

中銀、4.25%に金利据え置き=物価上昇加味(06/20)

世界競争力ランキング、スイスが首位=25年(06/20)

独保険アリアンツ、英国で650人削減へ(06/20)

TSBバンク、複数行が買収の意向表明か(06/20)

豪投資マッコーリー、英3空港の株式取得(06/20)

英沖で浮体式風力開発へ=エクイノールなど(06/20)

ロンドンの労働生産性、コロナ前水準に低下(06/20)

鉄鋼・医薬品は7月合意も 英、来週に米と交渉=貿易協定(06/19)

ノルウェー、世界最大のCCS事業本格始動(06/19)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン