英国の運輸事務職労働組合(TSSA)は25日、鉄道運行会社7社の組合員が8月18、20日にストライキを実施すると発表した。全国鉄道・海運・運輸労働組合(RMT)も交渉が妥結しない場合は同日にストを行う構えで、大きな混乱が予想される。
ストを実施するのは、アバンティ(Avanti)・ウエストコースト、c2c、イーストミッドランズ鉄道、クロスカントリー、グレートウエスタン鉄道(GWR)、LNER、サウスイースタンの組合員。またウエストミッドランズ・トレインズ(WMT)、ノーザン、グレーター・アングリア、トランスペナイン(TransPennine)・エクスプレス(TPE)の4社の組合員とサウスイースタンの一部組合員は、業務ルールを完全に守ることで作業能率を落とす「順法闘争」を実施する意向としている。ただサウスイースタンを除く4社では、スト実施について組合員が改めて投票を行う。
TSSAは、賃金や雇用保障、労働条件を巡って交渉を行うため、実力行使に踏み切る通知の提出を延期した。ただ交渉が不調に終わった場合でも、予定した日にストを実施する通知を提出するまでの時間はあると説明している。
TSSAのマヌエル・コルテス書記長は、「何カ月も前から鉄道各社で『不満の夏』になると警告してきたが、残念なことに現実味を帯びてきた」と述べている。[労務]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。