ロンドン・ヒースロー空港を運営するヒースロー・エアポートは12日、9月11日まで同空港を出発する乗客数を1日10万人に制限すると発表した。航空需要の回復に人員確保が追い付いていないことが理由。航空各社に対しては、夏の繁忙期に当たる向こう2カ月間の航空券の販売を停止するよう要請した。
ヒースロー・エアポートのジョン・ホランド・ケイ最高経営責任者(CEO)は、ここ数週間、空港サービスが「許容できないレベル」まで低下した時期があったと指摘。最新の予測では、夏の繁忙期には1日当たり10万4,000人が同空港から出発すると見積もられていることから、今回の措置に踏み切ったと説明した。
同CEOは、今回の措置により影響を受ける利用客に謝罪するとともに、「より信頼度の高い旅を提供し、全空港職員の安全を守るために難しい決断を下した」として理解を求めている。
同空港では6月の利用者数が600万人近くに達し、わずか4カ月で過去40年分に匹敵する伸びを記録。11日には全約1,100便のうち61便がキャンセルになるなど、人手不足による混乱が続いている。
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