自動車製造取引業者協会(SMMT)は5日、6月の英国の新車登録台数が14万958台となり、前年同月比24.3%減少したと発表した。6月としては1996年以降で最低を記録。半導体などの部品供給不足による生産の伸び悩みが響いた。
6月は個人向けが21.7%、法人向けは5.3%それぞれ縮小。フリート向けは27.6%減っている。燃料別ではガソリン車が28.2%減り、ディーゼル車は46.7%減少した。代替燃料車(AFV)のうち、バッテリー式電気自動車(BEV)は14.6%増加。ハイブリッド車(HV)は7.3%、プラグインハイブリッド車(PHV)は36.5%それぞれ落ち込んだ。マイルドハイブリッドシステム搭載車では、ガソリン車が26.1%、ディーゼル車は39.2%それぞれ縮小している。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車はインドのタタ・モーターズが展開するジャガーが51.1%減の1,159台、姉妹ブランドのランドローバーは9.2%増の4,146台だった。欧米ステランティス傘下のボクソールは1.6%減の9,966台。
外国勢を見ると、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は、VWブランドが40.1%減の1万1,660台、傘下のアウディは46.9%減の7,676台だった。BMWは33.5%減の9,467台。米フォードは30.6%減の9,879台となった。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が24%減の9,171台。日産自動車は10.2%減の5,323台だった。ホンダは61.4%減の1,238台、スズキは39%減の1,761台、マツダは58.9%減の1,416台、SUBARU(スバル)は61.4%減の83台となった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、半導体不足は新型コロナウイルス抑制策として導入された昨年のロックダウン(都市封鎖)よりも新車市場に影響を与えていると指摘。電動車両への継続した需要は「明るい話題」だが、全体の新車登録の減少を相殺するには十分ではないと分析した。
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