Ifo経済研究所は29日、ドイツの製造業界における材料不足が少なくとも向こう10カ月は続くとする調査結果を発表した。供給問題を抱える企業の割合は高止まりしている。
Ifoは国内の約2,000社を対象にアンケート調査を実施。その結果、製造業界による材料不足の予想期間は全体で10.1カ月となり、年内に供給問題が解決すると回答された分野はなかった。予想期間が最も短かったのは金属生産・加工業の7.2カ月で、最も長いのは飲料工業の13.1カ月だった。
また、製造業企業の74.1%が供給のボトルネックを抱え、中間財・原材料の調達に問題があると訴えた。これは5月の77.2%から減少している。主要分野別では、電気・電子機器産業、機械・設備メーカー、自動車産業の約90%がそれぞれ、必要な材料や中間製品を全て受け取れていないと回答した。
Ifoの調査責任者は「多くの企業にとって、供給のボトルネックは残念ながら日常生活の一部となっている」と述べた。
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