英中銀イングランド銀行は16日、15日に開いた金融政策委員会(MPC)で政策金利を0.25ポイント引き上げ、1.25%とすることを決めたと発表した。過去13年で最高の水準となる。インフレ率が約40年ぶりの高水準となる中、大方の予想通り5会合連続での利上げとなった。
議事録によると、今回の利上げは金融政策委員9人のうち6人が支持。ジョナサン・ハスケル、キャサリン・マン、マイケル・ソーンダーズの3委員は、0.5ポイント引き上げ1.5%とするよう主張した。
英国の4月のインフレ率は9%と前月から2ポイント加速し、1982年3月以降の最高記録を更新。中銀が目標とする2%を大きく超過し続けている。
中銀は今後のインフレ率について、向こう数カ月は9%超で推移すると予想。10月にはエネルギー価格の引き上げが予想されることから、インフレ率が11%を上回るとみている。従来予想では、第4四半期(10~12月)に10%超でピークに達するとみていたが、これを上方修正した。
中銀は、インフレ圧力がさらに長引く兆候が見られれば、必要に応じて「力強い措置を取る」としている。
国内経済については、4月の国内総生産(GDP)が予想を下回ったこと受け、第2四半期のGDPの見通しを従来の前期比0.1%増から0.3%減へと引き下げた。
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