欧州委員会は3月30日夜、インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)による英ブリティッシュ・ミッドランド航空(bmi)の買収計画を条件付きで承認した。この案件をめぐっては、ヴァージンアトランティック航空が英国内線の競争を歪めるとして同委に不服を申し出ていた。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とイベリア航空(スペイン)を運営するIAGは昨年末、独ルフトハンザ航空からbmiを1億7,250万ポンドで売却することで合意。ルフトハンザはヴァージンとも交渉を進めていたが、最終的にIAGに軍配が上がった。
IAGは取引承認の条件として、ロンドン・ヒースロー空港で1日当たり14往復分の発着枠を手放すことを受け入れた。同社がbmiを買収した場合、ヒースローの全発着枠の53%を押さえることになるためだ。欧州委はさらに、国内・欧州路線の乗客がヒースローで競合の長距離便に乗り換えられる取り決めを各社と結ぶよう求めている。
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