欧州自動車工業会(ACEA)は16日、5月の欧州30カ国の新車登録台数が94万8,149台となり、前年同月比12.5%減少したと発表した。世界的なサプライチェーン(調達・供給網)の混乱が続き、11カ月連続のマイナスとなった。
30カ国に含まれるのは、欧州連合(EU)26カ国(マルタ除く)と欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国、英国。
主要5カ国では、ドイツが10.2%減の20万7,199台。フランスは10.1%減の12万6,809台、英国は20.6%減の12万4,394台、イタリアは15.1%減の12万1,299台、スペインは10.9%減の8万4,977台だった。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手のドイツのフォルクスワーゲン(VW)グループは21.5%減の23万9,982台。欧米ステランティスは14.6%減の19万1,489台、フランスのルノー・グループは9.8%減の8万1,307台だった。ドイツのBMWグループは13.3%減の6万7,676台、メルセデス・ベンツ・グループ(旧ダイムラー)は8.3%減の5万4,524台だった。
日本車ではトヨタ自動車(レクサス含む)が1%増の6万7,961台。日産自動車は3%増の1万8,916台だった。マツダは42.4%減の8,736台、ホンダは3.6%減の6,282台、三菱自動車は20.2%減の5,251台だった。韓国の現代自動車グループは9.8%増の9万6,556台となっている。
1~5月の累計では30カ国全体で前年同期比12.9%減の453万1,598台だった。
EUで見ると、5月の新車登録台数は前年同月比11.2%減の79万1,546台となっている。
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