フランスで12日、国民議会(下院、定数577)選挙の第1回投票が実施され、マクロン大統領率いる中道の与党・再生(旧共和国前進)などの与党連合がトップに立った。しかしその得票率は25.75%にとどまり、極左政党「不屈のフランス」など4党から成る左派連合の25.66%との差はわずか。19日の第2回投票を経て、与党連合が過半数を割る可能性がある。
今回の投票では両連合に次いで、大統領選挙でマクロン氏に敗れたルペン氏率いる極右政党・国民連合が18.68%の票を獲得。中道右派の共和党などの連合は10.42%だった。投票率は47.5%と、近代フランスでは最低の水準となった。
第1回投票では、各選挙区で過半数の票を獲得した候補のみが当選。その他の選挙区では有権者数の12.5%以上の票を得た候補者が第2回投票に進む。
世論調査会社ELABEは、与党連合の最終的な獲得議席数は260~300議席、左派連合は170~220議席と予想。調査機関Ifopは、与党連合の議席数が255~295議席になると見込んでいる。
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