ドイツの印刷機器メーカーの総売上高は昨年、前年比5%増加した。今年は世界的な景気減速を背景に0~5%拡大する見通しだ。ドイツ機械工業連盟(VDMA)が17日に明らかにした。
それによると、2011年12月~2012年2月の受注高は前年同期比11%減少している。景気の不透明感から顧客が投資を差し控えているため。ただ人員削減や生産能力の縮小が進んだことから、印刷機メーカーの生産拠点の稼働率は、史上最低となった2009年末時点の57.6%から83.2%まで回復した。
オンラインメディアなど非印刷媒体の普及により顧客数は減少傾向にあるが、独メーカーの世界シェアはオフセット枚葉機で57.2%、オフセット輪転機で38.3%と、それぞれ業界トップを維持している。
なお西部デュッセルドルフでは、5月3~16日、4年に1度開かれる世界最大規模の印刷機材展「ドルッパ(Drupa)2012」が開催される予定。
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