• 印刷する

武田薬品、貧血治療薬の欧州販売承認に向け前進

武田薬品工業は23日、同社が開発・販売権を有する鉄欠乏性貧血治療薬「Rienso」(一般名フェルモキシトール)について、欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品評価委員会(CHMP)が販売承認を推奨する見解を示したと発表した。EMAによる販売承認に向け、大きく前進した形だ。

CHMPによる推奨は、第3相臨床試験の結果に基づくもの。慢性人疾患患者を中心とした鉄欠乏性貧血患者に対し、同薬を投与した場合の方が経口鉄製剤を投与した場合よりヘモグロビン値の改善度が高く、副作用などの有害事象の発現率も同等だったという。鉄欠乏性貧血は、腎機能および赤血球性性能が低下する慢性人疾患の後期によく見られ、病態を悪化させる。

武田薬品の欧州・カナダ責任者トレバー・スミス氏は、「この有効な治療オプションを患者や医療関係者に届けられるよう努めたい」と述べている。同社は2010年に、米AMAGファーマシューティカルズから「Rienso」の全効能に関する欧州、カナダ、トルコ、独立国家共同体(CIS)、アジア太平洋諸国(日本・中国・台湾を除く)での独占的開発・販売権を取得した。同薬は米国では既に承認されている。[日本企業の動向]


関連国・地域: EUトルコアジア米国カナダ
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

スイス政府、米国との貿易交渉開始に意欲(05/30)

「偽情報」や入札形式課題に 洋上風力、導入実績は中国首位(05/30)

ブルガリアのユーロ導入、欧州委が承認へ(05/30)

EU、黒海戦略を発表=「安保ハブ」設置も(05/30)

欧州北部の主要港、船舶が遅延=関税影響か(05/30)

EU、スタートアップ支援の新戦略発表(05/30)

日本車の対欧輸出、4月はまだら模様(05/30)

仏伊首脳、6月3日にローマで会談へ(05/30)

EUとUAE、6月にも初会合=FTA協議(05/30)

EU、対シリア制裁の解除決定=再建を支援(05/30)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン