新興通信会社のシティファイバーは2日、複数の銀行から合わせて49億ポンドの融資を確保したと発表した。国内の800万世帯に光ファイバー網を広げるとともに、政府が農村部を含めた全土で推進する光ファイバー敷設計画「プロジェクト・ギガビット」に参加する。
今回の融資元には英国の金融大手ナットウエスト・グループ(旧ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ)、フランスのソシエテジェネラル、イタリアのインテーザ・サンパオロ、オランダのINGグループなどが含まれる。政府が昨年6月に設立した英国インフラ投資銀行も資金を提供した。
シティファイバーは2014年に上場し、18年には米国の投資銀行ゴールドマン・サックスが主導するコンソーシアムが買収。現在は170万世帯にサービスを提供する。現在は通信大手BTグループや携帯電話サービス大手ヴァージン・メディア・O2など大手の展開が手薄な市町村285カ所を中心に光ファイバー網の拡大を進めており、「プロジェクト・ギガビット」の一環として支給される補助金を活用して、こうした地域や周辺の農村部にもネットワークを拡張する計画だ。
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