ドイツの高級車大手BMWは、南部ミュンヘンの工場に1億7,000万ユーロを投資し、バッテリーセルの研究開発(R&D)拠点を開設すると発表した。バッテリーセルの価値創造プロセスを分析し、グループ独自仕様の製品の開発・製造を目指す。段階的な試運転を経て、今秋の生産開始を見込んでいる。
BMWは同拠点で、次世代電気自動車(EV)の電気駆動システム「ニュークラス」で使用するバッテリーセルを製造する予定。品質や生産量、コストなどの面で生産の最適化を図るが、現時点で自社が大規模な生産を行う計画はないとしている。
同拠点では加えて、標準的なバッテリー生産に導入する追加システムや生産工程にも焦点を当てる。操業は持続可能性に配慮し、太陽光発電など再生可能エネルギー由来の電力を使用する計画だ。
同拠点では約80人が勤務する予定。ドイツ政府とバイエルン州政府が、欧州連合(EU)の「欧州共通利益に適合する重要プロジェクト(IPCEI)」の枠組みでこのプロジェクトを支援している。[環境ニュース]
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