英国の航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とスペインのイベリア航空を運営するインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は19日、米国の航空機大手ボーイングのナローボディー機「737MAX」シリーズ50機を発注することで合意したと発表した。2023~27年にかけて納入される。
内訳は「737MAX8-200」が25機、「737MAX10」が25機。カタログ価格は62億5,000万ドルだが、交渉によってかなり値引きされたという。また、100機を追加購入するオプションも付いており、こちらの納入時期は25~28年となる。いずれも株主による承認が必要。
IAGのルイス・ガレゴ最高経営責任者(CEO)は「ボーイング737型機の新規導入は、IAGの短距離路線における重要な機材更新となる」と説明。グループ内のすべての航空会社で、機材の入れ替え時期に合わせて新型機を導入する方針を示した。
なお、今回の発注は19年のパリ航空ショーでまとまった契約を正式に発注したもの。ただ、当初は200機の購入を予定していたが、規模を大きく縮小した。なお「737MAX」は、18年と19年に立て続けに2回の墜落事故を起こしており、IAGとの契約はボーイングにとっては事故後で初めての大型受注だった。
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