ロンドン交通局(TfL)は4日、24日にロンドン横断鉄道プロジェクト、クロスレール(エリザベス線)の主要区間が開業すると発表した。当初は2018年12月の予定だったが、3年以上遅れてようやく開業の運びとなった。
運行開始となるのは、ロンドン中心部パディントンから南東部アビーウッド(Abbey Wood)までの区間で、これによりエリザベス線の営業が始まる。両駅間の移動にかかる時間は29分とほぼ半減し、パディントンから東部の金融街カナリーウォーフまでの所要時間は17分となる。
同区間ではまず、月~土曜日の午前6時半~午後11時に5分おきに運行し、夜間や日曜日は工事を続ける。全面的な開通は来年5月となる見通し。
クロスレールは、バークシャー州のレディング(Reading)からロンドン中心部を通り、エセックス州シェンフィールド(Shenfield)までの全長118キロメートルを結ぶプロジェクト。今回の開業に伴い、既にTfLレールの名前で運行されている、レディングおよびヒースロー空港からパディントンと、シェンフィールドからロンドン中心部リバプールストリートまでの区間は、エリザベス線に改称される。ただ、今秋まではロンドン中心部の路線と接続せず、乗り換えが必要となる。
このプロジェクトは09年5月に着工した。18年の開業を予定していたが、安全検査や信号システムの問題が相次いだ上、新型コロナウイルスの流行に伴い工事が一時停止されたことで、工期が大幅に延長。総工費の見積もりも、10年時点では148億ポンドだったが、20年12月には188億ポンドに引き上げられた。
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