英国の運輸省は7日、電気自動車(EV)のさらなる普及促進に向けた新たな規制案を発表した。同国のEV販売台数に拘束力のある数値目標を設定し、2028年までに新車登録台数のうちEVを半数超とする計画。
運輸省は新たな規制案の中で、各メーカーにEVの年間販売目標の義務付けを提案。新車販売台数のうちEVが占める割合を、24年には22%に、28年には52%、30年には80%と徐々に拡大させる計画だ。
一方、今回の規制案について、自動車製造取引業者協会(SMMT)は「各メーカーに製造を強制するだけでなく、消費者に購入を促す必要がある」と指摘。懸念となっているEVの充電インフラについても、拘束力ある設置目標が必要だと強調した。
政府はかねて、一部のハイブリッド車(HV)を除き、30年にディーゼル車とガソリン車の販売を禁止する計画を打ち出している。35年には販売する新車全てをゼロエミッション(ZEV)化させる方針だ。
欧州連合(EU)は、新車販売に占めるEVの割合が30年にはEU全体で約46%になると予測。英運輸省は、英国は欧州におけるZEVの主要市場なことから、EUの予測値以上の割合を達成できると自信を示している。[環境ニュース]
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