ドイツ政府は3月30日、欧州諸国がロシア産天然ガスを購入する場合、決済通貨をルーブルに変更する必要はないとの確約をロシアのプーチン大統領から得たと発表した。ショルツ独首相がこの日午後、プーチン大統領と電話会談した。
プーチン大統領は先に、ロシア産天然ガスを「非友好国・地域」が購入する場合、ルーブル建てでの支払いを求めると発表。ロシアのウクライナ侵攻を受け、各国が発動した対露制裁の影響によるルーブル急落を食い止める狙いがあるとみられているが、各国はこれに反発している。
今回の電話会談で同大統領は、ルーブル決済を求める法律を4月1日から施行すると明らかにした。ただし欧州の契約相手にとっては、何も変更はないと明言。決済はユーロ建てで行われ、ガスプロムバンクに送金されてルーブルに両替されると説明した。同行は、天然ガスで世界最大手の露ガスプロムの金融子会社だが、制裁対象にはなっていない。
ショルツ首相はこの手続きに賛成はしなかったものの、手続きを正確に理解するために書面での詳細な情報の提供を求めた。
両首脳はまた、両国の専門家がこの問題についてさらに協議することで合意した。
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