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カタールと長期ガス供給で合意 独政府、露への依存脱却向け

ドイツ政府は20日、カタールからの液化天然ガス(LNG)の供給に向けて、同国と長期的なエネルギーパートナーシップを結ぶことで合意したと発表した。ドイツは天然ガスなどエネルギーの輸入で、ロシアへの依存から脱却することを目指している。

カタールの首都ドーハを訪問中のハーベック副首相兼経済・気候保護相は、同国のタミム首長との会談後に「年内はロシアのガスが必要となるかもしれないが、将来的には不要となる」と述べ、カタールが予想を上回る支援を約束したことを明らかにした。両国は、LNGの供給だけでなく、再生可能エネルギープロジェクトの開発やエネルギー効率の促進などにも共同で取り組む。

ハーベック氏には独エネルギー各社の代表者も同行しており、LNGの輸入契約は各社次第になるという。ただドイツは、これまでパイプラインによるロシア産のガスに依存してきたためLNGターミナルがなく、早急に整備が必要となる。

カタールはLNGの輸出量では世界2位で、年に1,070億立方メートルを出荷。2026年までに生産量を約6割増やすことを目指している。ドイツはカタールに対して、従来は人権や労働者の権利の問題のため批判的であった。しかしウクライナ侵攻を受け、エネルギーでのロシア依存から脱却するため代替調達先を模索。ハーベック氏は先に、石炭については今秋までに、石油は年内にロシアに頼る必要がほぼなくなるとの見通しを示していたが、ガスについては依存を軽減するのは複雑な問題になるとしていた。


関連国・地域: ドイツロシアウクライナ中東
関連業種: 天然資源マクロ・統計・その他経済

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