英中銀イングランド銀行は17日、16日に開いた金融政策委員会(MPC)で政策金利を0.5%から0.25ポイント引き上げ、0.75%とすることを決めたと発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受けインフレが一段と加速する中、2月のMPCに続き3回連続での利上げとなる。
議事録によると、今回の利上げは金融政策委員9人のうち8人が支持。ジョン・カンリフ副総裁のみが据え置きを主張した。
英国の1月のインフレ率は5.5%と前月から0.1ポイント加速し、1992年3月以降で最高を記録した。
中銀は今後のインフレ率について、2月と3月は約6%で推移すると予想。4月のインフレ率については、前回のMPC議事録では約7.25%と予想していたが、今回これを8%に引き上げた。6月まではこれに近い水準で推移するとみており、10月に電力・ガス料金が再び大幅に引き上げられれば、年末にはさらにインフレが加速する可能性もあるとしている。
国内総生産(GDP)については、1月の伸びが予想を上回ったことから、第1四半期(1~3月)の成長率見通しを引き上げ0.75%とした。ただ、物価上昇による家計へのしわ寄せや実質可処分所得の低下を背景に、向こう数カ月に需要が減退する恐れもあるとしている。
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