自動車製造取引業者協会(SMMT)は25日、1月の英国の乗用車生産台数が6万8,790台となり、前年同月比20.1%減少したと発表した。世界的な半導体不足などが響き、7カ月連続でマイナスを記録。1月としては2009年以降で最低を更新した。
全体の83.2%を占める輸出向けは前年同月から17.5%減の5万7,246台。国内向けは30.8%減の1万1,544台だった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は今回の結果について、世界的な供給問題と構造の変化が生産量を圧迫し、モデルチェンジが生産スケジュールに影響を与えるなど、厳しい年明けとなったとコメント。英国の自動車製造業は基本的に堅調とみているが、長期的な回復は国際的な競争力が確保されている場合にのみ可能であり、そのためにはインフレや貿易コストなどの固定費に対処しなければならないと指摘した。世界最高クラスの自動車製造拠点や高技術などの維持・確保に向け、あらゆる手段を講じる必要があると強調している。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。