英国の金融大手ナットウエスト・グループ(旧ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ)は18日、2021年12月期の純利益が29億5,000万ポンドとなり、前期の7億5,300万ポンドの赤字から黒字に復帰したと発表した。コロナ危機からの回復を受け、住宅ローンが好調だったほか、不良債権が予想を下回ったことが寄与。減損損失の戻し入れを13億ポンド計上した。
業務粗利益はほぼ横ばいの105億1,200万ポンド。収入の柱となる資金運用収支は76億1,400万ポンドと、1.8%増えた。業務純益は、4億8,100万ポンドの赤字から40億3,200万ポンドの黒字に回復した。
「バーゼル3」全面適用時の普通株等ティア1レシオ(自己資本比率)は期末時点で18.2%と、1年前から0.3ポイント低下した。
今年については、段階的に撤退中のアイルランド事業と特別損益を除く業務粗利益が110億ポンドを上回ると予想。21~23年に30億ポンドを投資する一方、簡素化を続け、22~23年に3%のコスト削減を図るとしている。
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