保険大手アビバが8日に発表した2011年12月通期決算は、継続事業ベースの営業利益が21億5,500万ポンドとなり前年比6%増加した。英国や欧州の主要市場で生命保険や年金など主力事業が好調で、市場予想を上回った。
営業利益のうち、生命保険や年金などの長期貯蓄部門は7%拡大。一般・健康保険部門は3%、資産運用部門は1%それぞれ増えている。地域別では英国が生保商品の好調で8%伸びたほか、欧州が4%、北米が15%それぞれ拡大した。
欧州債務危機による債券市場の悪化で、昨年末の資本余剰金は22億ポンドと1年前の38億ポンドから大きく縮小した。ただ今年に入ってからは株式市場が上昇し、2月末には33億ポンドまで回復している。同社は今年についても引き続き好業績を見込んでおり、生保新規事業の内部収益率(IRR)の目標を12%から13%に引き上げると明らかにしている。
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