再保険で世界最大手のミュンヘン再保険は13日、今年通期の税引き後利益は昨年の3倍を超える25億ユーロ程度になるとの見通しを明らかにした。保険料の上昇や災害による保険金請求が昨年を下回ること、投資収入の拡大を見込んでいるため。
総保険料収入は480億~500億ユーロと昨年並みを予想。投資収入は約72億ユーロとなる見通しで、投資収益率では3.5%を確保できるという。同社は先週、ギリシャ国債の債務交換に応じたが、保有していた額面15億9,000万ユーロの債権については昨年中に既に11億8,000万ユーロ分の評価損を計上しており、今年の決算への影響は限定的という。
なおミュンヘン再保険が併せて発表した昨年12月通期の純利益(確定値)は7億200万ユーロとなり、前年比71%減少した。純利益は70.7%減の7億1,200万ユーロ。総保険料収入は8.9%増の495億7,200万ユーロだった。
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