スーパー英最大手のテスコは15日、国内事業を率いるリチャード・ブラッシャー最高経営責任者(CEO)が辞任すると発表した。市場シェア低下など業績不振の責任をとるもので、就任後わずか1年での退陣となる。当面はグループ全体のCEOであるフィリップ・クラーク氏が兼務する。
同社は1月、国内でのクリスマス商戦の不振により通期の利益が当初予想を下回るとの見通しを発表。ブラッシャー氏が昨年秋に打ち出した大幅値下げキャンペーンも業績を引き上げることはできず、2月の市場シェアも29.7%と1年前の30.3%から縮小している。
テスコは国内事業の立て直しに向け既存店の刷新を計画しており、4月に詳細を発表する予定。14日付フィナンシャルタイムズによると、店舗刷新に振り向ける投資額は向こう2年間で約8億ポンドに上るとみられている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。