ドイツ連邦経済技術省は7日、2021年12月の鉱工業生産指数(2015年=100、稼働日数・季節要因調整済み)が96.3ポイントとなり、前月から0.3%低下したと発表した。11月のプラス0.3%(改定値)からマイナスに転じ、上昇が続くとの市場予想に反した。
分野別では、製造業が1.2%増加。うち資本財は2.5%、中間財は0.6%それぞれ増えた。半面、消費財は0.5%減少した。建設業は7.3%、エネルギーは0.7%それぞれ縮小した。
また、自動車・自動車部品は12.1%拡大した一方、機械エンジニアリングは3.7%減っている。
鉱工業生産は、前年同月比(稼働日数調整済み)では4.1%減少した。
21年通年では、前年比3%増加。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の19年比では、5.5%縮小した。
同省は、建設部門は低迷したが、全体として鉱工業生産は安定していると分析した。昨年夏ごろから悩まされてきた中間財や原材料の供給問題の解決は近いと予想。企業の受注残も相まり、産業経済は今後数カ月でダイナミックな伸びを期待できるとしている。
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