自動車製造取引業者協会(SMMT)は4日、1月の英国の新車登録台数が11万5,087台となり、前年同月比27.5%増加したと発表した。1年前は新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)によるショールーム閉鎖で大きく落ち込んでいたため、この反動が大きい。一方で、パンデミック(世界的大流行)前の2020年1月比では22.9%減少している。
1月は個人向けが64.1%、法人向けは52.7%それぞれ拡大したが、フリート向けは0.4%縮小した。燃料別ではディーゼル車が45.8%減った半面、ガソリン車は14.6%拡大。代替燃料車(AFV)のうち、バッテリー式電気自動車(BEV)は2.3倍に増加した。ハイブリッド車(HV)は98.1%伸び、プラグインハイブリッド車(PHV)は47.3%増えた。マイルドハイブリッドシステム搭載車では、ディーゼル車が7.9%減った一方、ガソリン車は68.8%拡大した。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車はインドのタタ・モーターズが展開するジャガーが27.9%減の659台、姉妹ブランドのランドローバーは22.1%減の2,827台だった。欧米ステランティス傘下のボクソールは17.2%増の6,562台。
外国勢を見ると、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は、VWブランドが12.5%増の8,514台、傘下のアウディは30.1%増の8,567台だった。BMWは19.7%増の8,380台。米フォードは14.4%減の7,456台となった。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が77.9%増の8,030台。ホンダは2.6倍増の2,545台、マツダは2.7倍増の2,054台、スズキは2.1倍増の969台、スバルは3倍増の89台だった。一方、日産自動車は5.5%減の4,379台となった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は今回の結果について「前年のロックダウンによる影響を踏まえると、1月の数字は改善が予想されていたが、それでも市場の増強が見られるのは心強い」とコメント。半導体不足やインフレなどの逆風が続く中、再び電動車両が成長をけん引したと説明した。さらに、今年発売予定の新型電動化モデル約50種により、顧客の選択肢がますます広がると指摘している。
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