• 印刷する

英中銀、0.5%に利上げ 資産購入による量的緩和策も縮小

英中銀イングランド銀行は3日、2日に開いた金融政策委員会(MPC)で政策金利を0.25%から0.25ポイント引き上げ、0.5%とすることを決めたと発表した。インフレ率が30年ぶりの高水準となる中、12月のMPCに続き2回連続での利上げとなる。

議事録によると、今回の利上げは金融政策委員9人のうち5人が支持。残りの4人は0.5ポイントの利上げが必要との理由から、これに反対した。

総額8,950億ポンドの金融資産購入による量的緩和策については、受動的な形で縮小し始めることが全会一致で決まった。購入済みの8,750億ポンド相当の国債は、満期時の利子を再投資せず、200億ポンド相当の社債は、2023年末までに売却する。

英国の12月のインフレ率は5.4%と前月から0.3ポイント加速し、1992年3月以降で最高を記録した。中銀は今後のインフレ率について、年内は中銀が目標とする2%を「大幅に」上回る水準で推移すると予想。年末時点でなお5%を超えていると見込む。

国内総生産(GDP)については、2~3月に急速に回復し、新型コロナウイルス危機前の水準を上回ると予想。ただその後は、エネルギー価格や物価の高騰による実質所得と支出の縮小を背景に減速に転じ、年1%増の低水準で推移するとみている。

フィナンシャル・タイムズによると、市場では今回のMPCの結果を受け、金利見通しが引き上げられており、5月までに少なくとも1%、11月までには1.5%に金利が引き上げられることが予想されている。


関連国・地域: 英国
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

英政府、住宅ローン保証へ 購入支援でスキーム導入=報道(07/10)

英再エネ企業、リトアニアでBESS売却(07/10)

肺疾患薬ベローナ、米メルクが買収(07/10)

英石油BP、オランダの給油所網を売却(07/10)

中英間の海輸コスト急上昇=米関税影響で(07/10)

建設7社、情報共有巡り1億ポンド支払い(07/10)

ハリファックス住宅価格、6月は横ばい(07/10)

英財政に「深刻なリスク」 政策効果は限定的=予算局が指摘(07/09)

マクロン仏大統領、国賓待遇で訪英(07/09)

英政府、富裕税の導入検討か=元党首が提言(07/09)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン