今年のインドネシアからの欧州向け木材製品の輸出高が25%上昇する可能性がある。インドネシアと欧州連合(EU)が昨年に交わした「森林法執行・統治・貿易(FLEGT)の自主的な提携協定(VPA)」で、来年3月からEUに輸出する木材に合法性認証が求められるのに備え、インドネシアが競争力を高める必要があるという。インドネシア商工会議所(カディン)のスルヨ会頭の話として、ビスニス・インドネシアなどが伝えた。
インドネシアからEU向けの木材製品輸出額は年平均12億ドル。スルヨ会頭は、EU諸国が認証を受けた木材だけに輸入を認める新規定が導入されれば、インドネシアの木材産業が多大な影響を受けるのは避けられないと指摘。競争力を高めるために迅速に準備体制を整える必要があると強調した。
ジュリアン・ウィルソン駐インドネシアEU大使は、インドネシア産木材製品の合法性が認証されれば、EU向け輸出高が15億米ドル近くに拡大するとの見方を示し、合法性認証システムの信頼性を確立することが重要と指摘した。
林業省産業実績評価・林産物販売課のマイディワルド課長によると、政府は1次産品の認証については来年1月までに、第2次産品については2014年1月までに、それぞれ認証を付与できる体制整備を目指す。【NNAインドネシア】
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